中国の科学者、塩素含有廃プラスチックを高付加価値新材料に

中国科学家将含氯废塑料制成高附加值新材料

塩素含有プラスチックは日常生活で広く使用されているプラスチックの一つだ。廃棄された塩素含有プラスチックは安定性が極めて高く、分解されにくい上、従来的な高温熱分解で複数種類の有毒塩素含有有機物を放出し、生態環境と人類の健康に害を及ぼすことがある。

含氯塑料是日常生活中广泛使用的塑料之一。废弃的含氯塑料稳定性极高，难以降解，加之常规高温热分解会释放出多种有毒含氯有机物，危害生态环境和人类健康。

このほど、中国科学院上海ケイ酸塩研究所の黄富強首席研究員のチームは新型常温脱塩素法を採用し、塩素含有廃プラスチックを複数種類の高付加価値新材料に直接転化し、高効率で無害な高度化回収を実現した。これはグリーン・環境保護、新型エネルギー貯蔵、医療機器、ウェアラブルデバイスなど複数の分野で広く応用できる。関連成果はこのほど「ネイチャー」の姉妹誌「Nature Reviews Methods Primers」に掲載された。

近日，中科院上海硅酸盐研究所首席研究员黄富强团队采用新型常温脱氯法，将含氯废塑料直接转化为多种高附加值新材料，实现高效无害的升级回收。这可广泛应用于绿色环保、新型储能、医疗器械、可穿戴设备等多个领域。相关成果近日发表在《自然》姊妹杂志《Nature Reviews Methods Primers》上。

塩素含有プラスチックの高度化回収後の応用分野（学術誌用の画像）

含氯塑料高度回收后的应用领域（学术期刊供图）

黄氏は、「地球はすでに億トン単位の廃プラスチックを蓄積しており、毎年さらに驚異的なペースで増え続けている。コスト効果と環境にやさしいことを兼ね備えた高度化回収の新方法を開発し、塩素含有プラスチックをグリーンかつ効率的に処理しようと考えた」と述べた。

黄说，地球已经积累了以亿吨为单位的废塑料，而且每年还在以更加惊人的速度不断增加。我们考虑开发一种兼具成本效益和环境友好的升级回收新方法，绿色高效地处理含氯塑料。”

従来は焼却により塩素含有プラスチックを処理していたが、その分解過程において二酸化炭素と塩素含有有毒ガスが生じていた。高度化回収は新型常温脱塩素法を採用し、すべての塩素元素を廃プラスチックから直接切り離し、最終的に廃プラスチックを各種高付加価値新材料に転化する。（編集YF）

传统上，含氯塑料是通过焚烧处理的，但在分解过程中会产生二氧化碳和含氯有毒气体。升级回收采用新型常温脱氯法，将所有氯元素直接从废塑料中分离出来，最终将废塑料转化为各种高附加值新材料。（编辑YF）

「人民網日本語版」2023年6月12日

《人民网日文版》2023年6月12日